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家電の電気代の計算方法|消費電力(W)から1時間・1か月・1年の目安を出す早見表

電気代は「消費電力(W)÷1000×使用時間×単価」で計算できます。目安単価31円/kWh(2026年10月時点)での1時間あたり早見表、照明やドライヤーの計算例、省エネポータルの試算の読み方を紹介します。

内容の確認日:2026-10-30

結論:消費電力(W)÷1000×時間×31円

家電の電気代は、消費電力(W)を1000で割ってkWに直し、使った時間(時間)を掛けて電力量(kWh)を出し、1kWhあたりの単価を掛けて求めます。単価に全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)の目安単価31円/kWh(税込、2026年10月時点)を使うと、消費電力1,200Wのドライヤーを10分使った電気代は、1.2kW×(10÷60)時間×31円=6.2円です。

31円/kWhは、家電のカタログなどで電気代の目安を示すために家電公取協が定めている単価です。家電公取協の説明では、電気料金は契約している小売電気事業者によって異なるため、経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会が公表する「電力取引報」の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などにもとづいて目安単価を算出しています。現在の値は2022年7月22日に改定されたものです。資源エネルギー庁の省エネポータルの照明のページには、以前の目安単価27円/kWh(新電力料金目安単価)で試算したグラフも残っています。

つまり31円は「全国の平均的な目安」で、自分の家の実際の単価とは一致しません。この記事では、まず31円で計算した早見表と計算例を示し、最後に自分の契約の単価で計算し直す方法を説明します。特定の製品の電気代を比べるものではないので、製品を選ぶときは各社のカタログの年間消費電力量などを確認してください。

消費電力別・1時間あたりの電気代早見表

1時間あたりの電気代(単価31円/kWhで計算、2026年10月時点の目安単価)
消費電力1時間あたり1日1時間×30日1日1時間×365日
1W0.031円0.93円約11円
5W0.155円4.65円約57円
10W0.31円9.3円約113円
30W0.93円27.9円約339円
50W1.55円46.5円約566円
100W3.1円93円約1,132円
300W9.3円279円約3,395円
500W15.5円465円約5,658円
800W24.8円744円約9,052円
1,000W31円930円約11,315円
1,200W37.2円1,116円約13,578円
1,500W46.5円1,395円約16,973円

表は、消費電力(W)÷1000×31円で1時間あたりの電気代を出し、それを30倍・365倍したものです。1日に使う時間が1時間でなければ、その時間数を掛けます。たとえば100Wの機器を1日3時間使うなら、1時間あたり3.1円×3時間=9.3円が1日分、30日で279円です。

早見表から分かるのは、消費電力が大きい機器ほど短時間でも電気代がかさむことです。1,200Wの機器を1時間使うと37.2円で、10Wの機器を120時間使うのと同じ電力量になります。ドライヤーや電気ケトルのように消費電力が大きくても使う時間が短い機器と、照明やパソコンのように消費電力が小さくても長く使う機器では、どちらが多くかかるかは使い方しだいです。

身近な家電の計算例

計算例(消費電力は計算のための例。実際の値は製品の表示で確認)
機器消費電力(例)使い方(例)1日の電力量1日30日365日
電球形LEDランプ7.5W1日5時間0.0375kWh1.16円約35円約424円
LED照明器具34W1日5時間0.17kWh5.27円約158円約1,924円
ヘアドライヤー1,200W1日10分0.2kWh6.20円約186円約2,263円
ノートパソコン15W1日8時間0.12kWh3.72円約112円約1,358円
電気ケトル1,250W1日5分0.1042kWh3.23円約97円約1,179円
待機電力1W24時間つねに0.024kWh0.74円約22円約272円

LEDの7.5Wと34Wは、資源エネルギー庁の省エネポータルの試算で使われている消費電力です。ノートパソコンの15Wは、同サイトの試算(利用を1日1時間短縮すると年間5.48kWhの省エネ)から逆算した値です。それ以外の消費電力は、計算の手順を示すために置いた例で、実際の製品の値は機種によって大きく違います。手元の機器で計算するときは、本体の銘板(ラベル)や取扱説明書に書かれた消費電力に置き換えてください。

ドライヤーの例は、1.2kW×(10÷60)時間=0.2kWh、0.2kWh×31円=6.2円という順に計算しています。分単位で使う機器は、分を60で割って時間に直すのを忘れないようにします。待機電力の例は、1Wでも24時間・365日続くと8.76kWh、約272円になることを示しています。

消費電力はどこで調べる?エアコン・冷蔵庫は年間消費電力量で

消費電力は、本体の裏や底に貼られた銘板、取扱説明書の仕様欄、メーカーのカタログに「消費電力」「定格消費電力」として載っています。ドライヤーやアイロンのように強・弱の切り替えがある機器は、使う設定の消費電力で計算すると実際に近づきます。

エアコンや冷蔵庫のように、温度に合わせて運転の強さが自動で変わる機器は、消費電力が時間ごとに変わるので「W×時間」の計算が合いません。こうした機器のカタログには、決められた条件で1年間使ったときの電力量を示す「年間消費電力量(kWh/年)」が載っています。年間の電気代の目安は、年間消費電力量×31円で求めます。たとえば年間消費電力量が300kWh/年なら、300×31=9,300円です(300kWhは計算のための例)。

エアコンのカタログには「冷房能力2.5kW」のような能力の数字と、消費電力の数字が別々に載っています。能力は部屋を冷やしたり暖めたりする力の大きさで、電気代の計算に使うのは消費電力や年間消費電力量のほうです。

資源エネルギー庁の省エネポータルの試算例で見る節約額

省エネ行動の試算例(資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より抜粋)
行動年間の省エネ量節約額の目安
54Wの白熱電球を7.5Wの電球形LEDランプに交換(年間2,000時間使用)93.00kWh約2,880円
34WのLED照明器具1灯の点灯時間を1日1時間短縮12.41kWh約380円
テレビ(50V型)を見る時間を1日1時間減らす28.87kWh約890円
デスクトップパソコンの利用を1日1時間短縮31.57kWh約980円
冷房期間中にエアコン(2.5kW)の設定温度を1℃上げる8.80kWh約270円
暖房期間中にエアコン(2.5kW)の設定温度を1℃下げる15.80kWh約490円
冷蔵庫の設定温度を「中」から「弱」にする63.45kWh約1,970円
電気ポットで長時間保温せず、使うときに再沸騰させる107.45kWh約3,330円

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、家庭でできる省エネ行動ごとに年間の省エネ量(kWh)と節約額を示しています。金額の換算には、家電公取協の目安単価31円/kWh(2022年7月改定、税込)が使われています。エアコンの試算は、東京をモデルにした木造南向き住宅という条件(JIS C 9612:2013)での値です。

自分で検算することもできます。白熱電球からLEDへの交換なら、(54W−7.5W)×2,000時間÷1000=93kWh、93kWh×31円=2,883円です。サイトの「約2,880円」は、この計算結果を10円単位に丸めた値と一致します。条件を変えたいときは、この手順で自分の使用時間に置き換えて計算します。

自分の契約の単価で計算し直すには

31円/kWhはあくまで目安です。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトも、電気などの料金単価は時期や地域によって異なり、最新の単価は契約しているエネルギー供給事業者に問い合わせるよう注記しています。

自分の家の単価をおおまかに知るには、電気料金の請求額を、その月の使用量(kWh)で割ります。たとえば請求額が9,000円で使用量が250kWhなら、9,000÷250=36円/kWhです(数値は計算のための例)。この値には基本料金なども含まれるので、厳密な従量料金の単価とは違いますが、家電の電気代の目安を出すには十分です。より正確に出したい場合は、契約しているプランの料金表で1kWhあたりの単価を確認します。

31円で計算した結果を自分の単価に直すときは、結果に「自分の単価÷31」を掛けます。単価が36円なら、31円で計算した値の約1.16倍です。以前の目安単価27円/kWhで計算された古い資料の電気代は、31÷27で約1.15倍すると現在の目安単価にそろえられます。

よくある疑問

「W(ワット)」は電気を使う勢い、「kWh(キロワット時)」は実際に使った電気の量です。1,000Wの機器を1時間使うと1kWh、500Wの機器なら2時間で1kWhです。電気代は使った量に比例するので、計算ではかならずkWhに直してから単価を掛けます。

「1か月の電気代」を出すときは、1日の電気代に30を掛けるのが簡単です。季節によって使う日数が限られる冷暖房器具は、実際に使う日数を掛けます。たとえば1日あたり20円かかる暖房器具を冬の120日だけ使うなら、20円×120日=2,400円です(数値は計算のための例)。

参考資料

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