くらしの選び方

くらしの選び方 / 読みもの

洗濯表示の記号一覧と意味|全43種類の早見表【2024年改正対応】

洗濯表示は「おけ・三角・四角・アイロン・円」の5つの形に、線・点・×・数字を組み合わせて読みます。JIS L 0001の全43記号の意味を消費者庁の解説をもとに表で整理し、2024年8月の改正点も説明します。

内容の確認日:2026-10-30

結論:5つの形と、線・点・×・数字で読む

衣類の洗濯表示は、5つの基本の形で「何の処理か」を、そこに付け加える線・点・×・数字で「どこまでできるか」を表します。洗濯おけの形は家庭での洗濯、三角形は漂白、正方形は乾燥、アイロンの形はアイロン仕上げ、円はクリーニング店での処理です。

付け加える記号は4種類だけです。記号の下の線は1本で「弱く」、2本で「非常に弱く」。点(ドット)は乾燥とアイロンの温度で、数が多いほど高温。×は「その処理はできない」。おけの中の数字は洗濯液の温度の上限(℃)です。この組み合わせを覚えれば、43種類ある記号のほとんどは読めます。

記号は日本産業規格 JIS L 0001「繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法」で決まっていて、家庭用品品質表示法にもとづく繊維製品品質表示規程がこれを引用しています。2016年12月に国際規格(ISO 3758)にそろえた現在の体系に切り替わり、2024年8月20日に記号の追加と意味の変更がありました。この記事の表は、消費者庁が公開しているJIS L 0001の概要(2024年8月20日以降)にもとづいています。

5つの基本記号
基本記号形表す処理
洗濯処理洗濯おけ(上が開いた台形の容器に水面の波線)家庭での洗濯(洗濯機・手洗い)
漂白処理三角形漂白剤の使用
乾燥処理正方形タンブル乾燥(乾燥機)と自然乾燥
アイロン仕上げ処理アイロンの形家庭でのアイロン
商業クリーニング処理円クリーニング店のドライクリーニング・ウエットクリーニング(本革・毛皮を除く)

線・点・×・数字(付加記号)の意味

付加記号の意味
付加記号付く場所意味
下線1本記号の下線のない同じ記号より弱い処理
下線2本記号の下非常に弱い処理
数字(30・40・50・60・70・95)洗濯おけの中洗濯液の温度の上限(℃、単位は省略)
点(ドット)乾燥機の記号・アイロンの記号の中温度の上限。点が多いほど高温
×基本記号に重ねるその処理はできない(禁止)

洗濯表示は「この処理なら回復できない損傷を起こさない」という上限を示すものです。表示より弱い処理や低い温度で洗うのはかまいませんが、表示より強い処理や高い温度は衣類を傷めるおそれがあります。

ラベルには、洗濯、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングの順に記号が並びます。5つの基本記号のうちラベルに載っていないものがあれば、その記号が表す処理はすべてできるという意味になります。たとえば漂白の三角形がなければ、塩素系も酸素系も使える扱いです。

記号の近くに「洗濯ネット使用」「裏返しにして洗う」「弱く絞る」「あて布使用」などの言葉が添えられていることがあります。これは付記用語と呼ばれ、記号では表せない注意を事業者が任意で書き加えたものです。

家庭洗濯の記号(洗濯おけ)15種類

洗濯処理の記号(記号番号はJIS L 0001の番号)
番号記号の形意味
190おけに「95」、線なし液温95℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
170おけに「70」、線なし液温70℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
160おけに「60」、線なし液温60℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
161おけに「60」、下線1本液温60℃を限度に、洗濯機で弱い洗濯ができる
150おけに「50」、線なし液温50℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
151おけに「50」、下線1本液温50℃を限度に、洗濯機で弱い洗濯ができる
140おけに「40」、線なし液温40℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
141おけに「40」、下線1本液温40℃を限度に、洗濯機で弱い洗濯ができる
142おけに「40」、下線2本液温40℃を限度に、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
130おけに「30」、線なし液温30℃を限度に、洗濯機で通常の洗濯ができる
131おけに「30」、下線1本液温30℃を限度に、洗濯機で弱い洗濯ができる
132おけに「30」、下線2本液温30℃を限度に、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
110おけに手を入れた形、線なし液温40℃を限度に、手洗いができる
111おけに手を入れた形、下線1本液温30℃を限度に、手洗いができる(2024年追加)
100おけに×家庭での洗濯はできない

数字が大きいほど高い温度で洗え、下線が増えるほど洗濯機の動きを弱くする必要があります。日常着に多い「おけに40、線なし」なら、40℃までの水やお湯で、洗濯機の標準的なコースで洗えるという意味です。

手洗いの記号は、2024年の改正で2種類になりました。線のない手の記号は40℃まで、下線1本の手の記号は30℃までの手洗いです。消費者庁のリーフレットは、洗濯機の「手洗いコース」などがこの記号に対応しているかは、洗濯機の取扱説明書やメーカーの情報で確かめるよう案内しています。

漂白と乾燥の記号(三角・四角)

漂白処理の記号
番号記号の形意味
220三角形だけ塩素系・酸素系どちらの漂白剤も使える
210三角形の中に斜線2本酸素系漂白剤は使えるが、塩素系は使えない
200三角形に×漂白剤は使えない
タンブル乾燥(乾燥機)の記号
番号記号の形意味
320正方形の中に円、円の中に点2つ乾燥機で乾燥できる。高温(排気温度の上限80℃)
310正方形の中に円、円の中に点1つ乾燥機で乾燥できる。低温(排気温度の上限60℃)
300正方形の中に円、全体に×乾燥機は使えない
自然乾燥の記号
番号記号の形意味
440正方形の中に縦線1本つり干し(脱水してから吊るして干す)
445縦線1本+左上に斜線日陰でのつり干し
430正方形の中に縦線2本ぬれつり干し(脱水せずに吊るして干す)
435縦線2本+左上に斜線日陰でのぬれつり干し
420正方形の中に横線1本平干し(脱水してから平らに広げて干す)
425横線1本+左上に斜線日陰での平干し
410正方形の中に横線2本ぬれ平干し(脱水せずに平らに広げて干す)
415横線2本+左上に斜線日陰でのぬれ平干し

乾燥の記号は二つの系統に分かれます。正方形の中に円があればタンブル乾燥(洗濯物を回転させながら温風で乾かす乾燥機)、円がなく線だけなら自然乾燥です。自然乾燥は、線が縦なら吊るす、横なら平らに置く、1本なら脱水してから、2本なら脱水せずに干す、と読みます。左上の斜線は日陰干しの指示です。

乾燥の記号が二つ並んでいる場合は、どちらの方法でもかまいません。消費者庁のリーフレットも、乾燥の記号は製品によって複数書かれることがあり、書かれたどの処理もできると説明しています。

アイロンとクリーニングの記号

アイロン仕上げの記号
番号記号の形意味
530アイロンの中に点3つ底面温度210℃を限度にアイロンができる
520アイロンの中に点2つ底面温度160℃を限度にアイロンができる
510アイロンの中に点1つ底面温度120℃を限度にアイロンができる
511アイロンの中に点1つ、下に×印つきの蒸気の印底面温度120℃を限度に、スチームなしでアイロンができる(2024年追加)
500アイロンに×アイロンはできない
ドライクリーニングの記号
番号記号の形意味
620円の中に「P」、線なしパークロロエチレン、ジブトキシメタン、石油系溶剤などでのドライクリーニングができる(通常の処理)
621円の中に「P」、下線1本同じ溶剤での弱いドライクリーニングができる
610円の中に「F」、線なし石油系溶剤またはデカメチルペンタシクロシロキサンでのドライクリーニングができる(通常の処理)
611円の中に「F」、下線1本同じ溶剤での弱いドライクリーニングができる
600円に×ドライクリーニングはできない
ウエットクリーニングの記号
番号記号の形意味
710円の中に「W」、線なしウエットクリーニングができる(通常の処理)
711円の中に「W」、下線1本ウエットクリーニングができる(弱い処理)
712円の中に「W」、下線2本ウエットクリーニングができる(非常に弱い処理)
700「W」の円に×ウエットクリーニングはできない

アイロンの点は、1つが120℃、2つが160℃、3つが210℃までです。家庭用アイロンの温度調節の目盛りと照らし合わせて、記号の上限を超えない設定を選びます。

円の記号はクリーニング店向けの情報で、家庭で洗えるかどうかは表しません。ウエットクリーニングは、クリーニング店が特別な技術で行う水洗いと仕上げのことです。消費者庁のリーフレットは、ウエットクリーニングの記号があっても家庭では洗えないと注意しています。家庭で洗えるかどうかは、必ず洗濯おけの記号で判断します。

2024年8月の改正で何が変わった?

2024年8月20日の主な変更点(消費者庁の発表資料より)
区分番号内容
追加111液温30℃を限度とする手洗いの記号
追加511底面温度120℃を限度とする、スチームなしのアイロンの記号
意味の変更530アイロンの上限が200℃から210℃に
意味の変更520アイロンの上限が150℃から160℃に
意味の変更510110℃・スチームなしから、120℃(スチームの制限なし)に
意味の変更620・621・610・611ドライクリーニングで使える溶剤の種類が増えた
デザインの微修正110・100・200・500手の形や×印の位置などを修正(意味は同じ)

2023年12月に国際規格 ISO 3758(衣類などのケアラベル)が改正されたのに合わせて JIS L 0001 が改正され、家庭用品品質表示法の繊維製品品質表示規程も2024年8月20日に改正・施行されました。改正後の記号は、消費者庁の概要に載っているものを数えると43種類です。

経過措置として、2025年8月19日までに従来の表示をした衣類は、そのままの表示で販売できます。このため、店頭や手持ちの服には新旧の表示が混在します。同じ点1つのアイロン記号でも、古い表示なら110℃、新しい表示なら120℃が上限です。どちらか分からないときは、繊維製品に表示が義務づけられている表示者(メーカーなど)に問い合わせることができます。

2016年11月以前に表示された衣類には、さらに前の日本独自の記号が付いていることがあります。消費者庁の「過去の資料」のページに、2016年11月までの記号一覧表が残されています。

よくある疑問

円の中の「P」と「F」の違いは、使える溶剤の範囲です。Pはパークロロエチレンなどを含む幅広い溶剤、Fは石油系溶剤などに限ったドライクリーニングを表します。どちらもクリーニング店向けの指示なので、家庭ではおけの記号を見ます。

洗濯おけと三角形に×が付いていれば、家庭では洗濯も漂白もできません。クリーニングに出せるかどうかは、円の記号で判断します。おけに×があっても、円の中にP・F・Wの記号(×なし)があれば、その方法でクリーニング店に出せます。円の記号にも×が付いている方法は、クリーニング店でもできません。

記号の意味を確かめたいときは、消費者庁のJIS L 0001の概要ページに全43記号の図と意味が載っています。消費者庁と経済産業省が作った早見表やリーフレットも同じページから入手できます。

参考資料

← 記事一覧へ戻る · 編集方針