くらしの選び方 / 読みもの
紙のサイズ一覧|A判・B判の寸法(mm)早見表とA4・B5の違い
A4は210×297mm(21.0×29.7cm)、B5は182×257mm。JIS P 0138に基づくA0〜A10・B0〜B10の寸法表、A4とB5の面積比、コピーの拡大・縮小倍率、日本でB判が使われてきた経緯を出典つきで整理します。
結論:A4は210×297mm、B5は182×257mm
A4の寸法は幅210mm×長さ297mm、B5は幅182mm×長さ257mmです。どちらも日本産業規格 JIS P 0138「紙加工仕上寸法」で決められた、裁断して仕上げたあとの寸法です。A4はB5より幅が28mm、長さが40mm大きく、面積ではB5の約1.33倍あります。
A判とB判は、どちらも「0番」がいちばん大きく、番号が一つ増えるたびに長い辺を半分に切った大きさになります。A3を半分にするとA4、A4を半分にするとA5です。幅と長さの比が1:√2(約1:1.414)に決めてあるため、半分に切っても縦横の比率が変わりません。A0の面積は1平方メートル、B0の面積は1.5平方メートルで、同じ番号どうしならB判はA判の1.5倍の面積になります。
この記事では、JIS P 0138の寸法表をもとに0番から10番までの一覧を示し、よく比べられるA4とB5の違い、コピー機で使う拡大・縮小の倍率、日本でB判が使われてきた理由を順に整理します。寸法の数値は規格の表と照合したもので、面積や倍率はその寸法から計算した値です。
A判・B判の寸法一覧(0番〜10番)
| 番号 | A判 | A判の寸法 | B判 | B判の寸法 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | A0 | 841×1,189 | B0 | 1,030×1,456 |
| 1 | A1 | 594×841 | B1 | 728×1,030 |
| 2 | A2 | 420×594 | B2 | 515×728 |
| 3 | A3 | 297×420 | B3 | 364×515 |
| 4 | A4 | 210×297 | B4 | 257×364 |
| 5 | A5 | 148×210 | B5 | 182×257 |
| 6 | A6 | 105×148 | B6 | 128×182 |
| 7 | A7 | 74×105 | B7 | 91×128 |
| 8 | A8 | 52×74 | B8 | 64×91 |
| 9 | A9 | 37×52 | B9 | 45×64 |
| 10 | A10 | 26×37 | B10 | 32×45 |
表は、JIS P 0138の1961年版の規格票(米谷稔「紙類の規格制定の発端とその経緯(2)」紙パ技協誌、1978年に全文所収)に載っている寸法です。現行の規格は1998年の改正版で、国際規格 ISO 216 と対応づけられています。A0とB0の寸法は、印刷業界の団体である東京グラフィックサービス工業会の現在の解説でも同じ値(A0が841×1,189mm、B0が1,030×1,456mm)が示されています。
表の値を順に見ると、半分にしたときに出る1mm未満の端数は切り捨てられています。たとえばA4の長さ297mmを半分にすると148.5mmですが、A5の幅は148mmです。B5の長さ257mmの半分も128.5mmで、B6の幅は128mmになっています。
実際の紙には裁断の誤差があり、1961年版の規格票では、寸法が150mm以下なら±1.5mm、150mmを超え600mm以下なら±2mm、600mmを超えると±3mmまでの差を認めています。現行版の許容差まで厳密に確かめたい場合は、日本産業標準調査会(JISC)のJIS検索で規格票を閲覧してください。
| サイズ | 寸法(mm) | 面積(cm²) | A4に対する面積比 |
|---|---|---|---|
| A3 | 297×420 | 1247.4 | 2.00倍 |
| A4 | 210×297 | 623.7 | 1.00倍 |
| A5 | 148×210 | 310.8 | 0.50倍 |
| A6 | 105×148 | 155.4 | 0.25倍 |
| B4 | 257×364 | 935.5 | 1.50倍 |
| B5 | 182×257 | 467.7 | 0.75倍 |
| B6 | 128×182 | 233.0 | 0.37倍 |
A4とB5はどれくらい違う?
| 項目 | A4 | B5 | 差・比 |
|---|---|---|---|
| 幅 | 210mm | 182mm | A4が28mm大きい |
| 長さ | 297mm | 257mm | A4が40mm大きい |
| 面積 | 623.7cm² | 467.7cm² | A4はB5の約1.33倍 |
| 半分にすると | A5(148×210mm) | B6(128×182mm) | — |
| 2倍にすると | A3(297×420mm) | B4(257×364mm) | — |
B5の面積がA4のちょうど4分の3になるのは偶然ではありません。B4はA4の1.5倍の面積で、B5はそのB4の半分なので、1.5÷2=0.75倍になります。辺の長さで比べると、B5はA4の約0.866倍(0.75の平方根)です。
この差は、書類を持ち歩くときに具体的に効いてきます。A4の紙をB5のノートやファイルに挟むと、幅で28mm、長さで40mm、合わせて全周がはみ出します。B5のノートにA4のプリントを貼るなら、86%前後に縮小してから貼るか、端を折る必要があります。反対にB5の書類はA4のクリアファイルにそのまま入り、まわりに余白が残ります。
コピーの拡大・縮小倍率は何%?
| 変換 | 幅の比 | 長さの比 | はみ出さない倍率 |
|---|---|---|---|
| A4 → B5 | 86.7% | 86.5% | 86% |
| B5 → A4 | 115.4% | 115.6% | 115% |
| A4 → A3 | 141.4% | 141.4% | 141% |
| A3 → A4 | 70.7% | 70.7% | 70% |
| A4 → B4 | 122.4% | 122.6% | 122% |
| B4 → A4 | 81.7% | 81.6% | 81% |
| A3 → B4 | 86.5% | 86.7% | 86% |
| B4 → A3 | 115.6% | 115.4% | 115% |
| B5 → B4 | 141.2% | 141.6% | 141% |
倍率は、変換先の寸法を元の寸法で割って求めます。幅と長さでわずかに比が違うので、紙からはみ出さないようにするには小さいほうの値(表の右端、1%未満は切り捨て)を使います。たとえばA4からB5へは、幅の比が86.7%、長さの比が86.5%なので、86%にすれば全体が収まります。
同じ列の中で一つ大きく・小さくする変換(A4→A3、B5→B4など)は、どれも約141%(√2倍)か約70.7%(√2分の1)になります。A判とB判をまたぐ変換は、面積比が1.5倍や0.75倍なので、辺の比はその平方根で、A4→B4が約122%、B4→A4が約81%、A4→B5が約86%、B5→A4が約115%です。コピー機の倍率ボタンに表示される数字は機種によって丸め方が違うことがあるため、表の値は計算上の目安として使ってください。
なぜ日本にはB判があるのか
日本では、A判と並んでB判も広く使われています。紙の寸法規格の成り立ちをまとめた米谷稔の論文(紙パ技協誌、1978年)によると、戦前に紙の寸法規格を定める際、官庁や会社で使われていた罫紙の寸法を調べたところ、官庁では美濃判系の罫紙が多く使われていました。そこで、美濃紙を半分にした「美濃半裁判」(196×273mm)に近い規格寸法としてB5(182×257mm)が選ばれ、書簡用紙の寸法がB5に統一されました。論文は、B5の面積が美濃半裁判と半紙半裁判のちょうど中間にあたることも示しています。
この戦前の規格(日本標準規格、JES)の「紙の仕上寸法」が、戦後に日本工業規格(現在の日本産業規格)のJIS P 0138「紙加工仕上寸法」として引き継がれました。現行の1998年改正版は、国際規格ISO 216を修正して取り入れた規格(MOD)と位置づけられています。
つまり、日本の紙のサイズは、国際的なA判と、昔から使われてきた和紙の寸法に近いB判の二本立てになっています。ソフトや機器で用紙を選ぶときは、「B5」などの名前だけでなく、mmの数値も確かめると確実です。
よくある疑問
A4をセンチで言うと、21.0cm×29.7cmです。B5は18.2cm×25.7cm、A3は29.7cm×42.0cm、B4は25.7cm×36.4cmです。A4の長さとA3の幅が同じ297mmなのは、A3を半分に切ったものがA4だからです。
A4の紙を封筒に入れるときは、三つ折りにすると約99×210mmになり、長形3号(120×235mm)に入ります。折らずに入れるなら角形2号(240×332mm)などが必要です。封筒の寸法と郵便料金は、同じサイトの封筒サイズの記事で一覧にしています。
紙の厚さや重さは寸法の規格とは別に決まります。コピー用紙などの重さは「坪量」(1平方メートルあたりのグラム数)で表され、A4の面積は0.06237平方メートルなので、1枚の重さは坪量に0.06237を掛けると求められます。たとえば坪量64g/㎡の紙なら、A4一枚は約4gです(坪量は計算のための例で、製品によって異なります)。
参考資料
- 米谷稔「紙類の規格制定の発端とその経緯(2)—特に紙の寸法規格について—」紙パ技協誌 32巻11号(1978年、JIS P 0138-1961の全文を所収)(確認日:2026-10-30)
- 印刷の用紙とサイズ(公益社団法人 東京グラフィックサービス工業会)(確認日:2026-10-30)
- パスファインダー「JIS(日本産業規格)」(神奈川大学図書館、JIS P 0138:1998 と ISO 216 との対応の記載)(確認日:2026-10-30)
- JIS検索(日本産業標準調査会、規格票の閲覧先)(確認日:2026-10-30)